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加温加湿器使用時の呼吸器回路 #2.加温加湿器
- 2009年10月 5日 20:10
- 人工呼吸
加温加湿器使用中の回路構成と確認,第2回目。加温加湿器を確認します。
加温加湿器本体 (MR730)
当ICUではFisher&Paykel社のMR730が使われていますので,MR730について記載します。
![]()
加温加湿器のコンセントが入っているか。
電源スイッチがONになっているか。ヒータワイヤが本体とヒータワイヤホースに接続されているか。温度プローブが本体とチャンバー出口,Yピース部に接続されているか。
パネル部分
| A | ||
| ボタンを押すとヒータワイヤの電源が入り,ランプが点灯します。当院ではヒータワイヤホースを使用しているので,このランプが点灯しているか確認します。 | ||
| B | ||
| 患者へ送られるガス温度(通気路温度/Yピース部)の設定。推奨設定および当院の初期設定は39℃です。円形のコントロールを回転することで設定しますが,コントロールを回転する間だけ【C】のデジタル表示に設定された値が表示されます。 | ||
| C | ||
| 通常表示は患者へ送られたガスの実際の温度(Yピース部),【F】のチャンバー温度表示ボタン[CHAMBER TEMP]を押している間は加湿チャンバー出口でのガスの温度,温度コントロールを回転している間は設定温度が表示されます。 | ||
| D | ||
| ヒータワイヤホースのチャンバー出口でのガス温度と患者側でのガス温度との差を設定します。推奨設定および当院での初期設定は-2。
-2設定では,チャンバーから出たガスをYピース部に到着するまで2℃温めます。 チャンバーコントロールが0~+2の場合は相対湿度が100%にならないため,加湿状態評価の1つである結露が出ず,加湿状態がわかりにくくなるそうです。 |
||
| E | ||
| アラームが発生すると,ボタンの下にあるアラーム項目の該当するランプが点灯し,消音ボタンを押すとアラーム音を通常3分間消音します。 | ||
| F | ||
| ボタンを押している間,[C]のデジタル表示に加湿チャンバーの出口での温度を表示します。 | ||
| G | ||
| 1秒間押さえると待機モードになります。人工呼吸器のスタンバイモードと同じく,使用は慎重に。 | ||
参考資料:
Fisher&Paykel MR730 取扱説明書
『酸素療法テキスト 改訂第2版』克誠堂出版,2005
気道熱傷のリスクは口元温度で40℃を超えると高まるとされています。ですので,40℃設定が加温加湿器の限界ということになります。
ただし,通気路温度(Yピース部)からカテーテルマウントを通過した気管チューブまでの間に,2~6℃の温度低下が起こるとされています。・・・ということは,仮に通気路温度を40℃に設定しても患者に入るガスはそれより少し低くなっています。つまり,口元温度と言われるところが必ずしも実際の口元温度ではないということです。
実際の口元温度は通常,測定困難です。しかし,実際管理している中では40℃までで加湿状態が改善されており,多くの症例は初期設定の39℃で改善されています。ちなみに,加湿の要因は体液管理や体温なども関係しますので,そちらの評価も必要だと思います。
次回の『加温加湿器使用時の呼吸器回路 #3』では,回路吸気側:給水部を確認していきます。
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