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気管チューブのカフラインの破損

今年は呼吸療法医学会の学術集会に参加できず、残念でした。クリティカルケア看護学会と日程が重なることは前にもあって、何とかずらしてもらいたいものです。

で、気を取り直してセミナーネタ続きです。

管チューブのカフラインを噛みちぎられたことはありますか。または、テープと一緒にハサミで切ってしまったことはありますか。

滅多に遭遇することはなく、きっと自己事故抜管よりも頻度はもちろんかなり少ないでしょう。けれど、抜去時の対応と同じく、カフラインの破損時の対応も知っておく必要はあります。

カフラインの損傷

前、実際にカフラインを噛みちぎった患者さまがおられました。抜管寸前までウィニングが進んでいた状況で起こっています。

噛みちぎった詳細な経緯については省きます。バイトブロックを使用する時期の見極め、選定をよりシビアに考える必要があったのだとは思います。

今回は、噛みちぎられた後の対応についてお話しします。

噛みちぎられた後、受け持ち看護師により患者の状態観察が行われました。カフラインはコッヘルでクランプされました。換気量は変化なく維持されており、カフもれ音も聞かれません。SpO2も維持されていたようです。

その後、医師も診察され、抜管まじかなので、気管チューブの入れ替えはせず、抜管することになりました。

そこで、通りがかりで相談を受けました。「抜管したいが、カフもれ音がしていないからカフのエアがまだカフ内に残っていると思われる。このまま抜去すれば、カフが膨らんだまま抜けてしまう。声帯にも負担がかかって浮腫を起こすのは困る。」と。

そこで、上記スライドの様にしてシリンジをつけてエアを抜き、カフ漏れの音を確認したのち、無事に抜管されました。ストライダーの聴取もなく、経過は問題ありませんでした。抜けた気管チューブのエアはきっちり抜けていたようです。

大事なこと まとめ

  • 慌てすぎず、まずは応援を呼びながら患者の観察。
  • 換気量は維持されているか、酸素化はどうか。場合により100%O2フラッシュ。
    • 人工呼吸器で無理ならバッグ換気へ切り替え
  • 気管チューブの入れ替えの準備(ICUマニュアル:1-12「気管チューブ交換」を参考に)
    • この場合はメトロチューブエクスチェンジャーを使用下での入れ替えをします。
  • 場合により、カフラインの応急処置をします。上記スライド参照。
    • カフラインへ静脈点滴用の留置針を刺して留置、シリンジにてエアを入れるか、抜くか行う。

    注意!カフラインの残り長さが短い場合、この対応はできない。

  • 気管チューブのそばでハサミは極力使用しない。テープなどはあらかじめ切っておく。または、カフラインをハサミを使用する側とは反対側へ移動させる。安全確保後、ハサミを使用する習慣をつける。

もし遭遇したら、すぐに対応できるように1回はイメトレしておこう。

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